現代社会では、心理的ストレスによる不眠が急増しています。
日本人成人の約2割が不眠症状を経験していると言われています。
不眠症状には、布団に入っても寝付けない、寝ても夜中に起きてしまい、もう一度眠ることができない、
睡眠時間は十分とっているはずなのに眠った気がしないなど、さまざまな症状が含まれます。
睡眠時間の長さに関わらず、朝起きた時に、十分に寝られていないという睡眠不足の感覚が強く、
生活に支障が生じている状態が不眠症です。
まずは、眠りを得やすい環境を整えることが大切です。睡眠環境を整えるだけで症状が改善しない場合は、症状に応じた睡眠薬の利用が勧められます。不眠症の多くは、適切な睡眠薬を使うことで改善が期待できます。
一方で、夜に十分な睡眠時間を取っているにも関わらず、日中に強い眠気が生じて、生活に支障が生じている状態が過眠症です。
ナルコレプシーなど覚醒維持機構の異常や、夜に深く眠れていない熟眠障害が背景にある場合があります。
昼寝や適度なカフェイン摂取など生活習慣の調整で改善しない場合は、
日中の眠気に対して覚醒作用のある薬剤や、熟眠障害を改善する睡眠薬を用いることで、
症状が軽減する場合があります。
不眠症の治療について詳しく知りたい方は「不眠症の治療方法」をお読みください。